|
空と牛乳
10づつ数えながら
ゆっくりと眼を開ける
ちっぽけな人ごみ
ぼくのほうが高いのに小さい
ひまわりの絵のついた船
高層ホテル モノレール 首都高速
上れば下りる
こころの枝道にも12月の風は吹いて
冷たさの棘が痛いのに
飲み干した牛乳が
おいしいのはなぜだろう
きみがとろ火で温めて
薄い膜を取り除いたホットミルク
さようなら やさしい人たちの湯気
もう 鍋ごと捨ててしまったんだ
風のない晴れた日には
たったひとりで観覧車に乗って
口笛を吹いてから牛乳を飲もう
凍ったような空の青が
おいしい哀しさを教えてくれるから
|